- VoL.04
- Jan.2023Chapter 2
2023年1月 後編
- 1月のゲスト
- 藤巻 亮太さん
- キャンプ場
- 琴川キャンプ場
J-WAVE『BLUE IN GREEN』内
「FINDING CAMP」で
ジャック・ウルフスキンが提案する
アウトドアと音楽を融合した
世界をお届けしています。
Jan.2023Chapter 2
2023年1月 後編
地元山梨で地産地消の
キャンプ飯にチャレンジ
- 藤巻 亮太
- 琴川キャンプ場
藤巻亮太さんのひとりキャンプ
今日は、地元山梨のキャンプ場を訪れました。縁あってアルピニストの野口健さんと出会ったことをきっかけに、登山はよく行くのですが、キャンプは中学生ぶりです。約25年ぶりぐらいかもしれないですね。
今回は、どうしても直火で焚き火がしたくて、新しくできたばかりの琴川キャンプ場という場所でソロキャンプと地元食材を使ったキャンプ飯に挑戦しました。
木々に囲まれて、川の流れる音も聴こえる良いロケーションのキャンプで、天気も最高です!
ルーツは小中学生時代の「子どもクラブ」
小学生のときから、地域の「子どもクラブ」に所属していたので、近所のお兄さんたちに連れられて夏のキャンプに行ったのが一番最初のキャンプの思い出です。今思い返すと、やっぱり楽しかったですね。みんなで火を起こしたりだとか……。
はじめはおっかなびっくりしながらも、中学生のお兄さんに手伝ってもらいながら、火を起こして、その上に鉄板を置いて焼きそばを焼いてみたりしたのはいい思い出ですね。そのときの焼きそばの味まで、今でも鮮明に覚えています。
自分が中学生になったときには、逆に小学生の子たちをリードする立場になったので、年下の子達が火起こしする様子を見守ったのも感慨深かったですね。
直火で焚き火がしたい
今回訪れた、琴川キャンプ場は直火もOKということで、スコップで穴を掘って、そこに薪をくべました。「子どもクラブ」でのキャンプの焚き火も直火だったので、当時と同じスタイルで焚き火をしたいなと……。
乾燥させたみかんの皮を着火剤として使って、落ち葉、小枝の順番に火を付けて種火を育て、薪に火を付け熾火を作り、その火で料理をする流れにしました。
みかんの皮を使って着火してみたら、着火剤としてちゃんと使えるうえ、ほんのりみかんの香りがしたのも新しい発見でした。石油系の着火剤ではなく、自然のものだけで火がつくって体験もうれしかったですね。
地元の心地よい風も吹き、久々の焚き火でありながらもスムーズに着火できました。スタッフのみなさんの予想を超えて、いい感じに火が起こせて満足です!(笑)
地元食材「甲斐サーモン」で人生初の塩釜焼きに挑戦
熾火ができたところで、まずは地元が誇る食材「甲斐サーモン」をまるまる一尾使って、人生初の塩釜焼きに挑戦しました。「甲斐サーモン」は、地元の水産業者さんが2〜3年もかけて育てた1kg以上ある大型のニジマスです。
身の色が鮭のような鮮やかな赤色であることから、「甲斐サーモン」の名前を冠していて、この日用意していただいたものは50cm以上もあって圧巻でしたね!
この巨大な「甲斐サーモン」をカットせず、そのままの姿で調理したかったので、塩で包んだ魚にアルミホイルを巻き、直火のかまどにそのまま置き、スコップで熾火をかけ豪快に焼いてみました。魚の腹には輪切りにしたレモンを入れてあります。
焼いているうちにだんだんいい匂いがしてきて、身に火が通ってるのが嗅覚で分かるのが面白かったですね。
大きさ50cm以上!塩釜焼きの出来は……?
掘り起こした塩釜をペグハンマーで割り、その中から、いい色に焼けた「甲斐サーモン」が出てきたときは気持ちが上がりました!フライパンや魚焼き器で焼いてもこうはならないですよね。
塩釜に閉じ込められていたせいか、魚の香りも芳醇。パリパリの皮としっとりふっくら焼けたサーモンピンクの身を一緒に食べると最高でした。タンパクなだけじゃなく程よい脂ものっているので、レモンの香りと酸味がいい仕事をしてくれました。
少し大変かもしれませんが、この美味しさを知る人が増えたら、キャンプで流行る予感がします!地面で焚き火をして、大きな魚をまるまる塩釜焼きにする体験は、ものすごいエンタメ感があったので、ぜひみなさんもチャレンジしてほしいです!!
地元のものを地元で消費する地産地消。輸送のコストやエネルギーが節約でき、地元の経済も盛り上がるのでどんどん増えてほしいですね。
オリジナルの実験レシピ、焼きほうとう
地元山梨の郷土料理といえば、「ほうとう」。山梨県民にとってのほうとうって、 “家の味”なんですよね。各家庭で、使う味噌や具材、調味料の調合が違ったりして、それぞれの味があって、ある種のお袋の味。
今回はそんなほうとうをアレンジして、思いつきで考えた「焼きほうとう」にしてみました。 茹でたほうとうを焼き、具はシンプルに玉ねぎと豚バラ肉のみ。調味料は、塩胡椒、だし醤油、みりんを使ってみました。ほうとうを焼いただけだと見た目が寂しいので、香味野菜をトッピング。三つ葉と大葉、パセリを細かく刻んで混ぜ合わせたものをかけてみたのですが、これが大当たり!
この「香味君たち」が豚バラ肉のこってり感に、いい仕事をしてくれて、爽やかな感じの味わいになりました。
麺がうどんより太く、焚き火で調理している分、豪快な感じがして、調理が楽しかったですね。新たなキャンプ料理、バーベキュー料理の定番として、山梨に広まってほしいなと思います!音楽と料理は似ている?
料理には音楽に通じるものがありますね。遠いものどうしを組み合わせても、意外と合ったりすることとか。今回、意外な食材を組み合わせてみたように、音階とか、言葉、ハーモニーも意外な組み合わせで良いものができ上がったりしますね。
今回の焼きほうとうも然りで、いつものほうとうを焼きうどん的にアレンジしたらどうなるんだろう?とか、全然違うシークエンスとして香味野菜を乗せてみたらどんな味になるかとか、実験的にやってみたら面白い結果になったり……。
やっぱり原動力は、好奇心なのかな。食べてみたら、どんな味がするんだろうとか。そういう点でも、音楽と料理は似ていますね。どっちも「失敗してもいいや!」という気持ちでやってます!
ジャック・ウルフスキンと「オオカミ青年」
「オオカミの毛皮のように強い道具をつくりたい」というジャック・ウルフスキンのブランドストーリーを聞いて思ったことがありました。
オオカミって、2つの側面があると思うんです。「一匹オオカミ」って言葉があるように孤独なイメージがある反面、群れで助け合いながら狩りをして生きているイメージもあったり……。
僕もレミオロメンからソロになったときに、「オオカミ青年」というアルバムでデビューしたんです。そのときに思ったのは、自分自身というのは、たった一回しかない人生を生きる一人の人間だから、大事に生きていかなきゃいけないんだなということ。反面、人は独りでは生きていけず、社会に生かされ、そのなかで自分の役割を見つけているんだってこと。
個の自分、組織のなかの自分、その間で揺れつつ、そのときそのときのバランスを見つけながら、生きているんだなって。
今回のキャンプでそんなこともあらためて感じました。
Q1ひさびさにキャンプを体験してみた感想は?
普段バーベキューはたまに野外でするんですが、キャンプは中学生ぶりくらいとかなり久々でした。
今回感じたのは、キャンプってものすごい非日常だなってことですね。自分のなかの“野生”が顔を出したりとか、普段では感じない感覚が芽生えました。そういうのって、いいですよね。
あと、キャンプギアってものすごい進化していて、いろんなものがあるんだなって思いましたね。きっと藤巻はハマってしまうなと感じました!(笑)
今回は、ジャック・ウルフスキンのアイテムをお借りして、デイキャンプをしたわけですが、こういうギアを見ていると、どこまでも集めたくなっちゃいますね。
次は何を買おうかとか、どう使おうかとか、きっとそういうのをイメージする時間も楽しいんでしょうね。
僕はキャンプ1年生ですが、こういうギアとの出会いも今後たくさん待ち受けているんだろうなと、ワクワクしてます!
Q2地元の食材を使ってのキャンプ料理はどうでした?
キャンプだからこそ、ご飯に遊びを入れてみようと思いまして、普段の生活ではあまり作れないようなものを作れて、いい体験ができたなと思います。
今回、地元の食材「甲斐サーモン」で塩釜焼きにチャレンジして、我ながら美味しくイメージ通りに作れたのもうれしかったですね……。
ほうとうを定番の味噌煮込み調理ではなく、焼きほうとうにアレンジしたレシピも想像以上に美味しかった、新しい発見でした。
Q3日頃取り組んでいる、または注目しているサステナビリティの取り組みは?
環境問題っていろんなものがありますが、自分の場合フードロスを無くしたいという思いが一番強いですね。
山梨の実家が農家で、幼少時代から父と母が桃とブドウを作っているのを近くで見てきたのも大きいと思います。食べ物を作るのって大変だなと……。そういう経験があったから、食べ物に感謝して美味しく無駄なく食べる大切さを感じますね。
それを一人ひとりができていければ、フードロスも減らしていけるのかなと。だから、ぜひみなさんには農業体験をしてほしいなと思います。食べ物がどうできて、我々の口に入るのかということを知ってもらえると、当たり前にある食の貴重さが、よりイメージできるのかなと。
Q4ジャック・ウルフスキンのアパレルを着用した感想は?
気温も低かったので、暖かいジャケットタイプのアウターを着させてもらいました。便利だなと思った点は、温度調節のしやすさですね。ライナー部分がフリース素材でできているうえ、取り外して単体で使えるので、焚き火で暑くなってきたときにちょうどいい暖かさにできて便利でした。
着心地も良くて、保温性があるのに動きやすかったので、12月のロケ撮影でも快適でしたね。真冬のキャンプとなると気合いが必要なのかなと構えていたのですが、こういうギアがあれば安心だなと思いました。
Q5これからキャンプをはじめてみたい方に一言
キャンプギアをそろえる楽しさもそうですが、外で料理をするのはとても気持ちがいいってことを知ってほしいですね。ひとりでも楽しいですが、気兼ねのない仲間たちや、家族、恋人とか複数人でキャンプに行って、思い出を共有するのも楽しいと思います。
あと気持ちを緩めてくれるのでいつもライブの頭に「ヴァン・モリソン」の曲をかけているんですが、今回キャンプに来て、この曲を聴いたときのように気持ちが緩んだので、こういう自然のなかでアコースティックなサウンドを聴いたら気持ちがいいんだろうなと思いましたね。
みなさんにも、ぜひキャンプでヴァン・モリソンのアルバムを聴いてほしいです。もちろん、藤巻亮太の曲も(笑)!
Jan.2023Chapter 1
2023年1月 前編
1月のゲストアーティストは、
シンガーソングライターの藤巻 亮太さんです。
番組ではジャック・ウルフスキンのCMも流れますので
ぜひお聴き逃しなく!
- * J-WAVE『BLUE IN GREEN』内「FINDING CAMP」
- * J-WAVE 81.3FM 毎週土曜日14:40頃からOA
- * ラジオ聴取サービス「radiko」OA後一週間お聴きいただけます。
- 番組 : J-WAVE『BLUE IN GREEN』内「FINDING CAMP」
- @blueingreen813
- 今月のゲスト : 藤巻 亮太さん
- @ryota_fujimaki
- ナビゲーター : 甲斐まりかさん
- @mari_ka95
ARCHIVE
- Oct.2022 川崎鷹也 2022.10.31 update
- Nov.2022 森崎ウィン 2022.11.25 update
-
Dec.2022
ROTH BART BARON
三船雅也 2023.1.6 update - Jan.2023 藤巻 亮太 2023.2.1 update
-
Feb.2023
神はサイコロを振らない
柳田 周作 2023.3.1 update -
Mar.2023
MONKEY MAJIK
Blaise(ブレイズ) 2023.3.3 update
J-WAVE『BLUE IN GREEN』内
「FINDING CAMP」で
ジャック・ウルフスキンが提案する
アウトドアと音楽を融合した
世界をお届けしています。
- * J-WAVE『BLUE IN GREEN』内
「FINDING CAMP」 - * J-WAVE 81.3FM 毎週土曜日14:40頃からOA
- 番組 : J-WAVE『BLUE IN GREEN』内
「FINDING CAMP」 - @blueingreen813